大切な地盤の話
アドバンスハウスでは、これまでに建設会社様からの依頼により、地盤という分野で家づくりにかかわってきました。
そして、地盤にかかわる費用に関するトラブルを解決してきました。(計画変更や中止といった問題)
そのノウハウをアドバンスハウスの家づくりに役立てたいと思います。
1.家を建てる周辺はどんなところですか?
周辺環境から
地盤にはさまざまな種類と特性があります。
地盤は地形状況より、沈下・変形のしやすさに違いがあります。
家を建てるときには、まず地盤が良好か軟弱かを調べ、地盤に応じた設計にする必要があります。
- 高低差がありますか?
- 以前、山でしたか?海でしたか?
- 近くに川や、池はありますか?
- 昔は、水田?畑?ではありませんでしたか?
- 電柱は傾いていませんか?
- 近所の家の壁でひび割れをみたことはありませんか?
- 地面のひびわれはありませんか?
こんな地盤は特に危ないと言われてます。さらにこんなところも・・・
2.家を建てる(住所)はどんなところですか?
地名から
どんな地名ですか?
水の存在や谷や湿地を意味する地名がつけられた場所は、「軟弱地盤」が多いと言われています。
- 水に関する文字は付きませんか? 船、橋、堤、堀、浜、州
- 湿地や水田に由来する地名では? 野田、牟田、新田、古河、江田など
- 谷や湿地に由来する地名では? 谷地、谷津、阿久津、浮田
- 入江や窪地、干拓地に関係してませんか? 和田、別所、須賀
- 水辺の動植物の名を使われてませんか? 鷺、鶴、亀、蓮、芦
こんな地名の地盤は昔から特に危ないと言われています。
地盤形状から
人工地盤などではないですか?
穴を掘って埋め戻したり、土を盛ったりなど人工的に手が加えられた地盤や擁壁を見たら要注意。「軟弱地盤」の恐れがあります。
- 不均一な軟弱地盤
- 埋め戻し不良
- 擁壁(土留めの壁)移動
こんな地盤は特に危ないと言われています。危険なところに家を建ててしまうと・・・
3.もしそんなところに家を建てたら、家が傾いてしまう可能性があります。
不同沈下とは?
家を建てた場所が、軟弱地盤だったために、地盤の沈下が均等でなく沈下量に差が生じる現象を指します。
つまり、家全体が均等に沈下するのではなく傾くように沈んでいく事をいいます。地盤が均等に沈下すれば、家は大きな被害を受けません。
しかし、どこか一辺だけが沈むなど、沈下が水平でない場合には家は歪みや傾きなどの大きなダメージを受けます。
不同沈下によるトラブルは、様々な不具合の原因に。
不同沈下が起こると、基礎や外壁にクラック(亀裂)が発生したり、ドアや窓の開閉に不具合が生じたりします。
仮に傾斜したままの家に住み続けると、平衡感覚のバランスが崩れ、頭痛、疲労感、睡眠障害、腰痛、自律神経失調症など様々な健康面への悪影響が生じる恐れがあります。
一度、不同沈下を起こした土地は、資産価値が著しく低下する場合があります。
修繕には最悪の場合、建物と基礎そのものの作り替えが必要なケースもあり、多額の費用負担をまねく事があります。
安心の住まいに必要なのは強い地盤です。地盤に関する3つのリスクに着目しましょう!
災害リスク
家を建てる場所に危険が潜んでないか、事前に知ることが大事です。
市町村が発行しているハザードマップを調べてみましょう。
周辺環境リスク
見晴らしのよい高台。擁壁、階段を登ったところにある住宅って素敵ですよね。
しかし人工的に作られた地盤には危険が潜んでいる可能性があります。そんな時はしっかりと対策をしましょう。
地耐力リスク
地盤がどの程度の重さに耐えられるか、また建物の不同沈下に対して抵抗力がどれくらいあるかを示す指標です。
地盤調査でそれが分かります。